「お願いして本当によかったです。」
お見送りの時に、喪主様からそうお声がけいただきました。
そのひと言に、スタッフ一同、心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今回のご依頼は、花に囲まれた美しいご自宅から始まりました。
玄関先やお庭には、丹精込めて育てられたバラや季節の花々が咲き誇り、まるで英国のイングリッシュガーデンのよう。
その景色からも、故人様がどれほど丁寧に日々を過ごされていたのかが伝わってきました。
お式は公共式場での家族葬となりました。
会場の仕様上、生花祭壇の設置が難しい環境でしたが、その代わりとして、「生花布団」というご提案をしました。
花布団とは、お棺の上に直接飾る生花アレンジのこと。
今回は、白とグリーンを基調にした優しい色合いでお作りし、清らかで穏やかな印象が式全体を包み込みました。
ご家族だけで見送る静かなお式のなかで、印象的だったのは、お孫さんがご自身で作られた新幹線のプレゼント。
故人様へと手渡すように、その新幹線は生花布団の上にそっと飾られました。
それは、何よりも心のこもった“贈り物”だったように思います。
生花がもたらす彩りとぬくもり優しい空間は、式場に祭壇がなくても、故人様らしさをしっかりと表現してくれるものだと改めて感じました。
無事にお式は終わり、故人様はご家族様の手によってあたたかく見送られました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
お急ぎの方は必ずお電話でご連絡ください。