どんなことでも今回は、知り合いの方からのご依頼でした。
「母が、急に亡くなりました」
そう連絡を受け、打ち合わせに伺いました。
突然のお別れに、喪主様である一人息子様の胸中は、計り知れないものがあったと思います。
「母らしく、シンプルに見送りたい。」お話を伺う中で、喪主様はこうおっしゃいました。
「できるだけシンプルに、母を見送りたいんです。」
晩年のお母様は、フランスの文化や暮らしを楽しまれ、そして何より フラダンスが大好き な方でした。
先日、「この写真を遺影に使ってね」とお嫁さんに話していた一枚が、フラダンスの発表会で撮影された写真だったそうです。
喪主様は、静かにこう話されました。
「母は、自分のお別れが近いことを、どこかで分かっていたのかもしれません」
まだまだお元気で、もっと長生きしてほしかったお母様。
それでも、ご家族のお話を伺う中で、息子様の幸せを一番に考え、大切に育ててこられたことが、ひしひしと伝わってきました。
私自身にも息子がいます。
もし自分が同じ立場になった時、同じようにできるだろうか――
そう考えずにはいられませんでした。
後悔のないお別れ会にしたい。
そんな大切なお母様のお別れ会。
喪主様をはじめ、ご家族が「悔いのないお別れができた。」そう思っていただける時間にしたいと、強く思いました。
お葬式当日、お棺の周りには、故人様のご出身である沖縄の生花を、生花部が空輸で取り揃えました。
南国らしいやさしい色合いと、どこか懐かしさを感じる花々が、静かに棺を包み込みます。
また、生花で作られた 手作りのレイ を、ご家族の想いとともに故人様へ手向けました。
無宗教葬として、息子様ご夫妻、お孫様、ご友人の皆さまのご協力のもと、お母様が愛した フラダンスを6曲、
ご友人の方々に披露していただきました。
白い衣装に身を包んだ皆さまのフラダンスは、とてもやさしく、あたたかく、まるでお母様の人生そのものを表しているようでした。
献花と献灯、想いを手向ける時間。
フラダンスの後は、献花・献灯のお別れの時間。
たくさんの方が集まり、一輪一輪のお花に、それぞれの想いを込めて手向けられました。
静かで、穏やかな時間の中で、お葬式は滞りなく終了しました。
故人様が過ごしたご自宅での最期の夜。
お式までの間、息子様とご主人様は、故人様が長年住まわれたご自宅で一晩過ごされました。
たくさんの思い出が詰まった場所で、お母様と最後の時間を共にする――
それもまた、大切なお別れのかたちだと感じました。
無事にお葬式は終了しました。
心より、お母様のご冥福をお祈りいたします。


沖縄の生花で彩られたお棺
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